「背骨や骨盤が歪んでいる、ズレているって言われたんです。」と訴える患者様もいらっしゃいます。
誰がそんなことを言うのでしょう??
歪みってなんですかね? 元々人間の骨は左右対称ではないし、ある程度色々な方向に動くように(遊び)できています。つまり可動域の範囲の事を言っているのでしょう。医療国家資格を持っていない人が言うのはある意味仕方がないです,素人ですから、でも中には資格がある人でもそんな事を言う人がいるようです。
そして背骨がずれているってなんでしょうね? そしてそれを戻したってすごいですね。もし骨がずれていたらそれは腰椎や頸椎、または胸椎の脱臼ですよ、大変なことです。本当だったら首から下または下半身の不随とかになりかねませんね。大きな交通事故にあったりした人でしたら本当にそういう状況になるかもしれませんが、そのような人は歩いて来たり、自分で運転して来たりできません。または、前方や後方に椎骨が滑るすべり症などはありますが、これも狭窄症になったりする大変な症状になりますので一度施術をして治るよなものではありません。
骨盤の仙腸関節は強固な靭帯などで結合されているため動きません。女性が出産の時にホルモンによって恥骨結合と仙腸関節がわずかに産道を拡大するためにわずかに動きをみせることがありますが通常は動きません。動いてもわずかです。産後は恥骨結合解離(恥骨結合が左右に分離する)を防ぐために骨盤ベルトは有効ですが、ズレたりゆがんだりするものではありません。ましてや施術でそれを戻すとか調節するとか意味が分かりませんね。
骨盤の傾きというのは存在しますが、歪み、ズレはありません。
背骨が全体的に彎曲する側彎症は存在しますが、先天的、また後天的なものであっても1回の施術で元に戻るようなものではありません。
世の中には「治療院」と名乗る。または、「整体院」など看板に掲げ医療まがいの行為を許可や資格もなく行っている所があふれています。
保険が取り扱えない場所は、ほぼ医療国家資格がありません。
保険が取り扱える接骨院、整骨院でも背骨や骨盤がズレていますなどと安易に言う所は腕の無い証拠と言ってもイイでしょう。
このブログの投稿でなんども言っておりますが、柔道整復師の本業は、脱臼・骨折の整復、捻挫や挫傷の外傷の治療です。これができない柔道整復師が8〜9割もいるという現実。
当院は、スポーツ大会救護などが多い事から、整復や外傷治療を多く手掛ける院で安心です。 当院に来院でなくてもいいです。他の院でもいいです。でも、整復や外傷治療ができる本物の柔道整復師いる接骨院・整骨院に行って下さい。
我々は、保険を取り扱える国家資格を保有している医療従事者ですので、しっかりプライドを持って仕事にのぞまなくてはなりません。